コロナウイルスの感染拡大で、いろいろな面で自粛を余儀なくされて、人々の心が荒んできているように思います。離婚や虐待が増えてきていると聞きますし、感染者や県外からの来訪者に嫌がらせをする人がいるという話も聞きます。
『情けは人の為ならず』ということわざがあります。これは、人に親切にしておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味の言葉ですが、逆の意味でもまた『真』だと思います。人に対し悪意をぶつけている人を見て、嫌な気持ちになることはあってもこの人にやさしくしようと思うことはありません。巡り巡って他の人から悪意をぶつけられる対象となってしまうのではないでしょうか。
人に対し、憎悪の念を持ちそうになっても、一旦落ち着いて考えてみれば、自分も同じであるとわかり、やさしい気持ちになれるはずだと思います。
いらいらすることが続く日々だからこそ、余計に穏やかに人にやさしくありたいと思います。そうすればきっと巡り巡って自分に向けられるやさしさを感じる日がやってくることでしょう。