今年も残すところあとわずかとなりました。
振り返ってみると、コロナ禍によって今までの価値観が大きく覆された1年だったように思います。今まで当たり前だと思っていたことが、決して当たり前でないと思い知らされました。
今回のコロナ禍は、自分たちだけが良ければいいと自己の利益のみを追求しようとする風潮に、このままではだめだと警鐘を鳴らしているように思えてなりません。
今一度立ち止まって、自分の生活を見つめなおし、要らないもの・本当に必要なものを見極め、しっかりとやるべきことをし、みんなで助け合っていかなければ、この辛い状況を乗り越えられないでしょう。
それなのに誰かの責任にして攻撃したり、ただただ不安を嘆いているだけになっていないでしょうか。私たちがすべきことは、悲観的になるのではなく、現状に合わせて生き方を変化させ、より良い方向へと向かう努力だと思います。そうしていればやがて新しい小さな幸せが見つかるでしょう。
京都に住む息子が散歩の途中で撮った宇治の平等院鳳凰堂の写真を送ってくれました。末法思想で人々が不安に過ごしていたころ、極楽浄土を願って建てられたこの建物を見ながら、できるだけ早くこの事態が収束し、平穏無事に生活できるよう祈っています。